足あと

足あと · 06-24-2022
不覚にもわんわん泣いた 人は思っているほど人に頼れていない。 わたしを慕ってくれる人も、 きっとわたしを頼ることに遠慮があったりするだろう。 わたしも誰かを頼れているとは限らない 頼っていいのだと知っているが 実際は歯を食いしばりひとりきりで耐えている。 でも、ひとりと思っていてもひとりではない。 わたしもみんなに、心からそう思っている。...
足あと · 02-20-2022
ある日男は夢を見た 浜辺を神と共に歩いている夢を 海の向こうの大空に 男の今までの人生の光景が はっきりと映しだされ どの光景の前にも浜辺を歩いている 神と男の二組の足あとがあった 最後の光景まできたとき ふり返って見ると ところどころ 足あとがひとつしかないことに男は気づいた そしてそれはいつも彼が境に落ちて...
足あと · 02-19-2022
ヒーリングにおいて敬愛するメンターである 「プレアデスの風」のハルさん。 ハルさんは、多くのヒーラーにとって特別な存在である。 わたしも彼女のようになりたいと、 何度願ったかわからない。 しかし彼女になることはできない。 真似をすればするほど、 ヒーリングというものはわたしに背を向けるのだ。 そうじゃないよ、 それではだめだ。...
足あと · 02-18-2022
思い返すと、それはいつも雨の日の満月だった。 わたしの感情が、もうどうにも抑えきれず ひとりきりの車内でわたしはいつも大粒の涙を流すのである。 こんな大粒の涙なんて、そうそう流れることもない。 しかし雨の日の満月の夜だけは特別。 その日だけは、信じられないほど涙を流すのだ。 悲しみや苦しみ、悔しさに奥歯を噛み締めているにも関わらず、...